ふと鏡にうつる自分を見て、発見してしまう「シミ」。頬のあたりや目元に出来ている・・。すっごく嫌!消しゴムで消せたらいいのに!
そんな顔に出来るシミにも色々な種類があり、原因も様々です。
自分のシミタイプ・原因を知ってケアをしないと、なかなかシミの悩みを解消できません。また美白化粧品でケア出来るものについてもまとめています。


顔に出来やすいシミの種類
顔に出来やすいシミは5種類あります。
シミの種類
◆老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)
◆炎症後色素沈着(えんしょうせいしきそちんちゃく)
◆雀斑(そばかす)
◆肝斑(かんぱん)
◆脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)


シミの種類と原因
原因 | 特長 | |
老人性色素斑 | 紫外線・老化 など | ・頬骨の高いところに出来ることが多い
・数㎜~数十㎜の丸い形・いびつな形 ・出来初めは薄い茶色でどんどん濃くなっていく ・シミの中で1番多い |
炎症後色素沈着 | ニキビ痕・傷痕・かぶれ など | ・ニキビ跡や傷跡などが茶色く、シミになったもの
・むだ毛処理で毛穴の周りが炎症して黒く跡に残ることもある |
雀斑 | 主に遺伝による | ・10代から出来始めることが多い
・小さく茶色いシミが鼻を中心に出来る ・シミの形は三角や四角になっている ・色白の人に多い傾向 |
肝斑 | ホルモンバランスの崩れ | ・頬骨あたりに左右対称に出来ることが多い
・茶色や灰色など様々 ・妊娠中やピル服用中・更年期の人によく見られる |
脂漏性角化症 | 紫外線・老化 など | ・イボ状のように盛り上がってきた
・イボの表面はゴツゴツしている ・顔だけでなく、手の甲にも出来やすい |


美白化粧品 | レーザー | |
老人性色素斑 | 〇 | ◎ |
炎症後色素沈着 | ◎ | × |
雀斑 | △ | 〇 |
肝斑 | 〇 | × |
脂漏性角化症 | × | ◎ |


シミに気付いたら早目のケアが重要です!
(1番良いのはシミが出来る前からのケア)
シミが出来るメカニズム
お肌の老化は80%紫外線(光老化)からと言われるほど、紫外線の影響でシミが出来ることが多いです。
シミはこうして作られる!
①紫外線を浴び、肌の内部を守ろうと「エンドリセン」などの情報伝達物質が分泌される。
②伝達物質の働きで、シミの元メラニンをつくれ!と指示を出される
③メラニンの工場「メラノサイト」で「メラニン色素」チロシンが作られ始める
④メラノサイトで作られたメラニン色素は、ターンオーバーにより肌表面へ押しあがっていく
その結果、シミとなって姿を現す

通常は古い角質と剥がれ落ちることが多く、いつまでもメラニン色素が皮膚に残ることはないのだけど、
・紫外線の影響により、メラニンが大量に造成されている
・ターンオーバーが崩れている
などの原因で皮膚の中にメラニン色素が居座り続けてしまい、「シミ」となってしまうの・・。
加齢によりお肌の代謝が遅れがちな30代は要注意です
こんな原因もあります
・ストレス
・タバコ
・お肌の乾燥(油分不足)
美白化粧品はどのように働く?
シミに対して、美白化粧品はどのような作用をもたらすのか、その役割を大きく分けて4つあります。
美白化粧品の働き
①メラニン生成の指令を止める! →メラノサイトが働かない(シミにならない)
<成分>カモミラET、トラネキサム酸など
②メラノサイトの働きを抑える! メラノサイトが働かない(シミにならない)
<成分>アルブチン、エラグ酸、ビタミンC誘導体、4MSK など
③メラニン色素の還元! 出来てしまったシミを薄くする
<成分>ビタミンC誘導体
④メラニン排出を促す! シミとして定着するのを防ぐ
<成分>リノール酸S、レチノール


まとめ
いかがでしたか。
・顔に出来やすいシミの種類は5つあります。1番多いシミは紫外線・老化が原因の「老人性のシミ」です。
・30代はお肌の代謝が落ち(ターンオーバーが遅れる)、お肌が乾燥しやすくなるので外的な影響を受けやすくなります。
・美白化粧品は主に「シミ対策(予防)」がメイン。1年使いが重要です。
・美白化粧品が有効なシミは、老人性のシミ(初期のもの)、炎症後色素沈着、肝斑。イボ状のシミになるとレーザーでしか除去できません。